知足(ちそく)
2008年12月25日 (木)


夕ご飯を食べて、大満足でオネムナなわんこです。
お腹が一杯になると、どんなに美味しいものでも
ちゃんと残す。 偉いのです。
一方、私はクリスマスのチキンを食べ、ワインも飲み、リゾットを食べた後で、かなりお腹がきつくても、デザートのモンブランに手が伸びる・・・
体の「もうお腹一杯だよ」という声やズボンのベルトのきつさにもっと耳を傾けないといかんなあ。
「知足」という禅の言葉があります。
石庭で知られる竜安寺「吾唯足知」は有名ですね。
自分のキャパ以上のものに執着すると、個人であれ会社であれ無理をしてしまうのではないでしょうか?
小室哲也氏のおかげで銀行の預金通帳には100億以上のお金が記載できないことがわかりましたけれど、結局彼はそれでも心豊かではなかったのかも知れないわけで・・・
我々の業界でも不況の嵐は吹き荒れていて、なりふり構わずの様相を呈してきているわけであります。
一升枡に十升も水を入れようとして、こぼれた水はたんまりと元請けが手数料を取って、下請け、孫請けにやらせる実態は目に余るものがあります。
現代は「物で栄えて心で滅ぶ」とか「不知足の者富むといえども、しかも貧し」と言われているそうです。
一服のお茶を飲むにはその茶碗に適量の茶葉があるはずです。
あまりに少ないと白湯を飲むようで味気ないでしょうが、逆に大量に入れ過ぎると苦くて飲めたものではないでしょうか?
足ることを知って分に安ずるという千利休の「知足安分」の精神をもう一度思い出してみたいと思います。
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渡辺喜美元行革相が造反、衆院の解散決議採決にすくっと一人起立して賛成しました。
目的は新党結成のためのパフォーマンスかもしれないし、目立ちたいだけかもしれないけれど、それでもその勇気に拍手をしたい。
基本的にはこの時期にお祭り騒ぎの選挙なんかやって政治の空白を作る場合じゃないとも思うけれど、あまりにも政治に閉塞感がある。
リアルな現実社会と、永田町や霞が関のなんとなく机上だけの仮想社会とさえ思えるその構造に問題の種がある気がする。
政治家たちは、所詮国のことよりも自分が次の選挙で当選するか落選するかが第一であり、その点渡辺元大臣は世襲議員でもあり、間違いなく選挙に落ちることはないから、あれだけの行動ができるのかもしれない。
たぶん、身体検査をされたらボロボロと献金問題等が出てくるかもしれない。
でも、自民党や公明党の政治家たちが結局、「寄らば大樹のなんとか」で腰が引けていってしまうだけに何故か、ブースカのような渡辺氏には「がんばれ!」と言いたい。
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